平城遷都1300年祭に向け、奈良県などでつくる事業協会が集めている寄付が25日、ようやく1千万円を突破した。この日、奈良トヨタグループから過去最高の1千万円の大口寄付があったためだ。とはいえ、総額はまだ1425万円。目標額20億円の1%にも満たないため、事業協会は「職場募金」や県出身の社長らへのダイレクトメールなど、あの手この手の策に乗り出す。 感謝状を手渡された奈良トヨタ自動車(田原本町)の菊池攻社長は「苦労されているようなので、募金が集まるきっかけになれば」。荒井正吾知事は「こういう景気状況なのに非常にありがたい」と喜んだ。 遷都祭の総事業費100億円のうち、80億円は県と奈良市が出すが、残る20億円は寄付頼み。だが、06年12月から24日までに集まった寄付金はわずか425万円。そこで事業協会は、募金の名称を「せんとくん募金」と名付け、4月以降、県外に住む事業協会役員や県出身の社長