2018年5月17日、ICIJ=国際調査報道ジャーナリスト連合のシッラ・アレッチ記者から届いた暗号化されたメール。そこにはパナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」から大量の内部資料を新たに入手したことが書かれていた。従来のパナマ文書と同様に、ドイツの南ドイツ新聞から提供を受けたという。ICIJは、この新たなリークを「パナマ2」と呼んでいた。パナマ2の存在は、この数日前、パナマ文書報道に最初から参加していた各国のプロジェクトメンバーにのみ伝えられていた。2016年4月の世界一斉報道の後になって参加した後発組のNHKは知らされていなかったが、日本の報道機関として、当初から参加していた朝日新聞と共同通信の記者たちが、NHKも加えるようICIJに働きかけてくれていた。 従来のパナマ文書は、法律事務所「モサック・フォンセカ」が、1970年代から2015年までのおよそ40年間に作成した内部文書で、タ