2010年05月04日17:13 カテゴリその他 もう一つのFCC 昔々、アメリカにFCC(Federal Computer Commission)という独立行政委員会がありました。それはグロッシュの法則に従ってコンピュータの性能はその価格の2乗に比例するので、コンピュータ産業は規模の経済をもつ「自然独占産業」であると規定し、電力と同じように規制する委員会でした(まぎらわしいので、以下「第2FCC」と呼びます)。 第2FCCは「IBMの独占によって競争が阻害されている」として、IBM分割を求める訴訟を起こし、1964年に連邦最高裁で勝訴しました。その結果、IBMは「コンピュータの需要は全米で5台ぐらいだろう」というトマス・ワトソン1世の推定に従って5つに分割され、「東部コンピュータ会社」「西部コンピュータ会社」などの地域会社がそれぞれ1台ずつホスト・コンピュータを設置し、そこにネットワーク
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