楽天・田代富雄打撃コーチ(61)の退団騒動が波紋を広げている。30日、シーズン途中で異例の退団となった舞台裏では何があったのか。そして三木谷浩史オーナー(50)の現場介入は…。「最後のクジラ――大洋ホエールズ田代富雄の野球人生」(講談社)で田代氏の半生を活写した赤坂英一氏が、やむにやまれず堪忍袋の緒を切った田代氏の胸中に迫った。 【赤坂英一「赤ペン!!」】「ずっと辞めようと思ってたんだ。やっぱり許せないものは許せない」 携帯電話の向こうで、楽天を退団した田代前打撃コーチが言った。「許せないもの」とは再三再四にわたる三木谷オーナーの現場介入である。大久保監督と考えたオーダーをひっくり返され、代打や走塁にまで口出しされ、打撃コーチとしての意見をないがしろにされている現状に我慢がならなかった。 「ただし」と田代前コーチはこう念を押している。 「デーブ(大久保監督)はよくやってくれたよ。彼には感謝