拙著『「日本人と英語」の社会学 −−なぜ英語教育論は誤解だらけなのか』に書評を頂いた。以下のリンクを参照。 STUDIO » 「日本人の1割も英語を必要としていない」は本当か? 評者である「ぷくろう氏」*1のトーンは全体的には批判的である。かなり長い文章だがぷくろう氏の批判のポイントは以下の9点にまとめられるだろう。 ぷくろう氏の批判の骨子を抽出するなら、「寺沢の論証の仕方は多くがストローマン論法だ」となるだろう。なお、ストローマン論法とは、論敵の主張を批判しやすいように歪めたうえで批判する詭弁の一種である。まるで叩きやすいワラ人形 (straw man) をこしらえたように見えることからこの名前がついている。 以下に反論するように、ぷくろう氏の批判点の大部分が、本文ですでに答えが出ている内容である。ぷくろう氏がその箇所を意図的に無視したのか、それとも読解力不足のせいで見落としてしまったの