実務上,効果量がさっぱりわからない件 効果量は集団に対してあるものなので,効果量でもって個々のケースの振る舞いについて議論するときには無理があるときがある。「ある現象の効果が(ある程度の精度や確証をもって)観測できるか」どうかという理論実証型の考えかた(私がニガテな)とは違い,外国語教育などといった実務的な側面では,理論家やアカデミアの人とは違って,得てして(いつも幽霊みたいな)母数といったよくわからないものよりも,個々のケース(子ども,生徒,学生,顧客)の振る舞いについて知りたい場合が多い。 だから記述統計に努めましょう,可視化に努めましょう,推測統計はしなくてよい,そういう考えかたも立派でいいのだけど。ねえ。ツールとかいろいろ大事という話。 効果量は,はっきりいって外国語教育の実務的な観点では,さっぱりわかりにくい(少なくとも私のような浅学のものには)。そもそも測定のスケールに依存しな
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