Web 2.0ではコンテンツの多様化により問題が深刻化 Web 2.0におけるセキュリティについて、浦本直彦氏にうかがった。浦本氏は日本IBMの東京基礎研究所、次世代Webインフラストラクチャの次長であり工学博士でもある。IBMの基礎研究部門は世界8か所にあり、開発グループやサービス部門と協力して先進的なテクノロジを研究している。浦本氏は「『Web 2.0に特有のセキュリティはあるのか』という質問をよく受けますが、これはWeb 1.0とWeb 2.0がどう違うのかということと同じで、基本的には従来からある脅威と同じものが存在します。ただし、Webアプリケーションを取り巻く社会の方が変わってきたことで、より問題が深刻化しています」という。 Web 2.0によって我々を取り巻く社会の方が変わった点を、大きく2つに分けることができるという。一つは、情報(コンテンツ)がコモディティ化し、信頼性や価