で、ロードショーでは、どうでしょう? 第88回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『イングロリアス・バスターズ』 タランティーノの映画は、どうしても引用元が取りざたされる。 でもね、この映画は、観る人によって違う可能性すらある。 なんというか、この映画、人によって違う映画の記憶をくすぐられる、ということ。 おいらは、『生きるべきか死ぬべきか』と『マチネー』と『デモンズ』、『どぶ鼠作戦』が浮かんだ。 それは、今までのタランティーノ作品にだってあったが、それはどこかで、直球過ぎて、気楽な息子というか、直系の弟子という匂いもあった。 ゆえに、この映画はタランティーの進化を感じるのだ。 これは、すさまじい数の映画DNAが溶け込んでいるスープ。 元の素材の味はわずかにするが、それはそれぞれに溶け込んで、から見合って、一つの違う味になっているのだ
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