で、ロードショーでは、どうでしょう? 第156回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『インセプション』 『ストーカー』、『2001年 宇宙の旅』に匹敵するSF映画の金字塔の誕生。 映画の持ちうる時間軸に新たな話法をもたらした。 いくつもの速度の時間が同時に流れていく多層時間軸の感覚は、映画では当然の技法なのだが、それをここまで意識的に利用した例はないからだ。 (ウォン・カーウァイが同画面上で使用した『恋する惑星』などの例もあるが) これは、スローモションを技法以上にエモーションな題材にまで高めたサム・ペキンパーと同様の発明ともいっていい。 またタイプは違うが、彼自身が、『メメント』ですでに成し遂げたことでもある。 それをもう一度行うことができるとは! 何より、きちんと娯楽映画であるという覚悟がみなぎっている。 それが上記の二つと違う点
![切実夢。 『インセプション』 (追記あり) - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/df3a50c14b465108d37d0f484920317dd74971fb/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fu.xgoo.jp%2Fimg%2Fsns%2Fblog.png)