空を見上げて 『カールじいさんの空飛ぶ家』 - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。で、ロードショーでは、どうでしょう？ 第９１回。 「なんか最近面白い映画観た？」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『カールじいさんの空飛ぶ家』 老人が元気になる映画は嬉しい。 それは、おいらたちの未来であり、今だからだ。 今年は、それにしても老人が主人公の映画が多い。 『グラントリノ』、『扉をたたく人』、『クリスマス・キャロル』・・・。 老人映画『ハウルの動く城』を作った宮崎駿が「冒頭の追憶シーンだけでもう満足してしまった」と言ったのも、納得の素晴らしい開巻からの２シークエンスで、もうノックダウンだ。 そして、そこで、映画史上最高の活躍しないキャラクター・エリーに出あわせてくれる。 彼女は、コロンボの奥さんに匹敵するキャラクターだ。 ま、彼女の場合、コロンボが出てこない『ミセス・コロンボ』とかいう逆さまにした主人公のシリーズもあるんだけど。 ピクサーのスト－リーのよ
