で、ロードショーでは、どうでしょう? 第185回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『ソーシャル・ネットワーク』 デヴィッド・フィンチャー監督、アーロン・ソーキン脚本による圧倒的な会話劇。 一応、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)“フェイスブック”をめぐる実話を基にしているが、かなりの脚色を加えていると言える。 ここに描かれているのは、表面上の情報ばかりが豊穣になり、内面の人間性が乖離していく現代の状態。 しかも、様式としては古典的な物語の方法を取りつつ、そのシンプルな情報を大量に重ねることで、もしかしたら違っているのかもしれないという情報の曖昧さへと変えていく。 カテゴリーに分けることや、なになにのようなとか、ラベルを貼ることで理解の速度を上げているようで、それぞれが持つ違いに目を向けるのを放棄していること。 見出しだけで
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