で、ロードショーでは、どうでしょう? 第137回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『川の底からこんにちは』 不幸は近寄れば、悲劇であり、遠くから見れば喜劇であるとはよく言われる。 だが、けっこう不幸を体験するとわかるが、当事者ほど、もう笑うしかないということはよくある。 悲しいほど喜劇という感じなのだ、 まさに、この映画はその当事者の笑うしかない追い込まれようがある。 だって、しょうがないんだもん。 覚悟するっきゃないんです。 なんつっても、石井裕也の人間への寄り添い方が頼もしい。 そして、彼らの物語を紡ぎ、飛び出すその言葉の肥え方がいい。 耳に心地よいのだ。 全キャストの存在感がいちいち素晴らしいのだ。 子役から、おばちゃん、一瞬出る脇役まで、見てはいけないところを見てはいけないものを見てしまったかのような、いや、あえてカメラを気
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