月が嫌いですね 解説: 元は、“月が綺麗ですね”。 夏目漱石による“I LOVE YOU”の日本語訳ってやつです。 昔の日本人はどれほど照れ屋だったのか。 “愛している”ということを、月を見る目で表現するなんて、どれほど、細やかなんだろう。 それとも、たんなる口下手? で、こちらは、いまやは月を見て、キレイだと言うのは当たり前の礼儀みたいになってしまっている。 たぶん「月が綺麗ですね」と言っても、“愛してる”と伝わらないだろう。 よほどの漱石好きとかでもない限り。 だからこそ、相手の気持ちのそういう尖った部分を受け入れたり理解する強さこそ、現代では“愛してる”というに値するのではないかと思って。 そう、こちらも“愛してる”という意味なのです。 でも、愛してる人となら、そんな嫌いな月でさえ、素敵に見えてしまうかもしれない。 愛しい人がいるとその人がいる世界まで愛しくなりがち。 まぁ、それを夏