『人の砂漠』を観て、考えたこと。 『人の砂漠』は、東京藝術大学の映画学科生によって制作されたオムニバス映画。 前の仕事でスタッフにインターンで東京藝大の子らがいた。 彼らにはノルマがあるのだそう。 一緒に仕事した縁(実際、なかなかの仕事ぶりだった)もあり、前売り券を購入。 それで鑑賞したのね。 『人の砂漠』は沢木耕太郎著作のノンフィクション短編小説集を映画化したもので、 その中から、 『屑の世界』 『鏡の調書』 『おばあさんが死んだ』 『棄てられた女たちのユートピア』 の4本がフィクション化され、描かれている。 『屑の世界』は、廃品や屑回収の仕事への言及の甘さが気になる。 それがなければ周囲への拒否反応の意味が失われる。 だが、そのコミュニティの擬似家族形成などの眼差しには温かみがある。 『鏡の調書』は、異質な者が持つ異化効果がまったく現れていない。 コメディ化することでそれを受け入れる土
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