で、ロードショーでは、どうでしょう? 第99回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『(500)日のサマー』 よくある21世紀の『××(名作の題名)』なんてのは、たいてい無理くりつけた宣伝のための文句に過ぎない。 もしくは、少し似たところを拡大させたかだ。 ところが、こいつは、驚きの21世紀の『アニー・ホール』の看板に偽りなしな名品が誕生した。 そう、21世紀の『××』と呼ばれるには、マズその元の作品と同じくらいのオリジナリティがなければならないのだ。 脚本家チームの、「『メメント』とロマンティック・コメディを合わせた」という言葉にうなづく。 時間軸を記憶にあわせて、ずらすのは、ウディ・アレンお得意の話法の一つだしね。 (時間軸話法の名手クエンティン・タランティーノもウディ・アレンのファンだ) しかも、この作品には、ウディ・アレンが影響
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