で、ロードショーでは、どうでしょう? 第89回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『2012』 ローランド・エメリッヒの映画が好きだ。 巨大な舞台を扱う映画、スペクタクルだからじゃない。 彼の物語の主人公は迷いなく邁進する。 もちろん、まったくじゃない。 せいぜい躊躇するぐらいだけど。 そうせざるを得ない状況が目の前にあるからだ。 迷う時間が長ければ、自分もしくは目の前の誰かが死ぬからだ。 その推進力にエネルギーをもらえるから。 彼の巨大感はロマンティック。 地面が数十メートルぐんにゃりと沈む。 列車、しかも、地下鉄が飛行機に上から飛び込んでくる。 噴火の火の玉の雨が降り注ぐ。 ビルがドミノ倒しになる中を車で走りぬける。 ロマンティックな映画で活躍して来たジョン・キューザックを起用しているのも、その一つかもしれん。 『スターゲート』の
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