で、ロードショーでは、どうでしょう? 第142回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『鉄男 THE BULLET MAN 』 塚本晋也による『鉄男 TETSUO』 (1989)、『鉄男 II BODY HAMMER 』(1992) に続く18年ぶりの3作目。 続編ではなく、英語によるリイマジネーション作品。 人の負の感情を金属として外在化させる映像的テーマがガコンとはまり、世界的評価を得てきた作品。 サイボーグ化というよりは、人体の有機的金属化をしていく男、すなわち鉄化男の物語。 ほぼ白黒ともいえる色を落とした映像で、恐ろしいエネルギーを放出してくる。 音の凄まじさは、ある劇場ではスピーカーを壊した逸話を持つほど。 耳が弱い人は軽く耳栓をして見る必要があるほど。 ひさびさに、映画館で耳がキーンとしましたもの。 編集もガツンガツンと重い
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