昨年12月21日、九州地方の20代の男性が「カフェイン中毒」で死亡したと発表された。男性は日常的にカフェインを含んだ清涼飲料水「エナジードリンク」などを摂取していたと報道され、エナジードリンクやコーヒーなどカフェインを含む飲料を不安視する声が相次いだ。カフェインは、健康に有害なのだろうか。 報道によれば、男性の血液中から致死量のカフェインが検出され、カフェインの大量摂取による中毒死と判断された。「エナジードリンク」を日常的に摂取し、胃からはカフェインを含む粉末が検出され、体調不良や嘔吐を訴えていたという。カフェイン中毒死としては、日本初の事例とみられる。 カフェインは、緑茶やコーヒーに含まれる成分で、清涼飲料水や食品に使用されている。帝京大学ちば総合医療センターで血液内科を専門とし、カフェインを薬として患者に処方することもあるという津田健司医師は「カフェインは古来より薬としても用いられてお