先日の晋山結制では、もちろん法戦式が行われました。法戦式とは、修行期間中の修行僧のリーダー(首座)が、住職に代わって問答を受け、修行の一つの段階をクリアする関門。そのような僧侶の養成も住職としての大きな仕事なのです。 ところで、この法戦式では古来より伝統的な古典の問答が使用され、受け継がれてきました。近年では、多少分かりやすい日本の法語が使用されたりはしてきましたが、それでも文語調のいわゆる「禅問答」でした。 ところが、今回使用された法問は、現代文で画期的なものでした。聞いていて判りやすいだけに、禅の問答の緊迫感がより強く伝わったように感じました。 以下、書記和尚様にお願いして、一部を拝借してまいりましたのでご紹介します。 1.修行の覚悟について 問 第一座(首座和尚)は、どんな覚悟で修行されてきましたか? 答 仏祖の生き方を見習おうと修行してきた。 問 生き方をまねしてどうしますか? 答