旅行会社最大手、「JTB」のことし3月期の決算は、利用者が増えているインターネットの予約サイトに押されて、個人旅行の売り上げが低迷し、最終的な利益は前の年度を50%余り下回る大幅な減益となりました。 JTBは、訪日外国人向けの予約サイトなどへの投資を拡大するため、来年3月期の決算でも、最終的な利益はさらに15%減る見通しを示しています。記者会見で、高橋広行社長は「インターネットでの販売の拡大や旅行の個人化などの環境変化に対応できなかった」と述べました。 旅行業界では、「近畿日本ツーリスト」などを傘下に持つ「KNT-CTホールディングス」も、ことし3月期の決算が2期連続の最終赤字に陥っていて、予約サイトや「民泊」の拡大など旅行の販売を取り巻く環境が大きく変わる中、店舗での販売を主力とする従来型の旅行会社は経営戦略の見直しを迫られています。
![JTB決算 ネットの予約サイトに押され大幅減益 | NHKニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8ca8601bf13930b2da7e5216252f64980546fa15/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww3.nhk.or.jp%2Fnews%2Fhtml%2F20170526%2FK10010996391_1705262023_1705262227_01_02.jpg)