●入出力処理(後編)「もっとJavaを学ぶ 第5回 (2004年1月 )」 今回は,入出力処理のしめくくりとして,RandomAccessFileによるランダムアクセス ファイルの使い方,Fileによる抽象パスの表現とファイル操作,そしてファイル記述子 FileDescriptorの用途を解説する。 【ランダムアクセスファイル】 前々回に,入出力には大きく2種類あるということを紹介した。ひとつは,一連のデー タがひとつひとつ順次に入出力されるタイプのもので,Javaではこの種の入出力を,スト リームという概念で一括して扱っている(Fig.1)。 ストリームでは,データが順序よく入出力すればいいだけなので,多くの入出力機器をこ のストリームの概念で扱うことができる。たとえば,キーボードやモニタ(出力端末)も ストリームとして扱うことが可能である。 もうひとつのタイプは,メモリのように好きな位