プリウスのリコール問題、会見は耳を疑う内容環境技術を成長エンジンとしてきたトヨタに、思わぬところから逆風が吹いた。トヨタの脱石油技術の象徴とも言えるハイブリッドカー、3代目プリウスに欠陥疑惑が浮上。路面状況や走行状況によって、ブレーキペダルを踏んでも少しの間、ブレーキが効かなくなるという苦情が日米などで寄せられいたことが発覚したのだ。 この件に関して、トヨタは2月4日に釈明会見を行ったが、その中身は実質世界トップ企業とは思えないようなものだった。説明に立った横山裕行常務役員の説明はこうである。 「油圧ブレーキと回生ブレーキ(電気モーターで発電を行い、その抵抗で減速する機構)の協調制御の問題。限られた状況下でブレーキ抜けはあるが、踏み増せばちゃんと止まる。素人的には違和感を覚えるかもしれず、1月にはプログラムを改良した」 会見でこの説明を聞いたジャーナリストの一人は、呆れ顔で次のように語った