伊豆諸島・三宅島(東京都三宅村)で4日、帰島5周年を祝う記念式典が開かれた。 式典には、避難先となった都内の自治体やボランティアの関係者など約140人が招かれ、島民が感謝の気持ちを伝えるとともに、改めて復興を誓った。 式典は、火山活動により、2000年9月2日に島民に避難指示が出されてから10年、05年2月に避難指示が解除されてから5年がたったのを機に同村が開催。平野祐康村長は「避難生活を支えてくれたすべてのみなさまに深く感謝を申し上げたい。島を復興させるのは帰島を果たした者の使命。一丸となって島の発展に邁進(まいしん)したい」とあいさつした。 島では、火山活動が沈静化し、徐々に火山ガスの放出量も減少。しかし、観光や漁業といった島の産業は回復に至っておらず、人口も避難前の約7割にとどまるなど、いまだ復興の途上にある。