福岡県糸島市は27日から、山間部の観光地間を移動する手段として、電動バイクや超小型モビリティー(1人乗り用電気自動車)の貸し出しを始める。 二酸化炭素(CO2)排出抑制につながる自然に優しい車両を導入するとともに、回遊性を高め、観光誘客の促進につなげたい考えだ。 電動バイクなどの貸し出しは、同市白糸の「白糸の滝」で行う。コースは、広域基幹林道を通って、同市二丈福井の「極楽展望台」に至る片道約16キロ。展望台では、糸島半島と玄界灘を一望できる。白糸の滝から雷山へ向かうルート(片道10・5キロ)も10月に加える予定。標高が高く、冬場は路面が凍結するため、11月~翌年3月は平野部での利用を検討している。 市観光協会は昨年11月、白糸の滝―同市二丈一貴山の「樋の口ハイランド」間(片道約5キロ)で電動バイクなどを貸し出す実証実験を実施。市は、利用者に好評だったことを受けて本格導入を決めた。 市シティ