全国でダチョウを飼育する建設業者が増えている。日本オーストリッチ協議会(東京)によると、北海道−沖縄の推計450カ所以上で飼われ、その7割近くが建設業者が副業に始めたものとみられている。背景に公共事業減 ブームの背景を協議会の豊原弘晶事務局長は「国や地方が財政難で公共工事が減り、副業としてチャレンジする例が多い」と説明。建設業者は、ダチョウのおりに転用できる建設資材の金属パイプがあり、組み立てもお手のもので、参入しやすいという。 地域の名所になりつつある建設会社がある。山形県村山市の建設会社、中里工業。約3ヘクタールの敷地に「しろとりだちょう村」を開設し、7−8月の週末には1日平均の来場者数が100人を超した。 巨大な卵を使ったアイスクリーム、肉を加工したサラミ、皮で作る財布などを県内外のイベントや道の駅などで販売し、今やこの地の特産品だ。 中里安夫社長(65)とダチョウの出会いは5年前。