中国では2009年4月1日から全国規模で食糧在庫の全面的検査が始まった。これは全国各地の穀物倉庫の3月25日24時時点における在庫量を4月1日から6月末までの3カ月間かけて徹底的に調査するものであり、10万人以上の調査員が動員されることになっている。 前回、全国規模の食糧在庫全面検査が実施されたのは2001年で、今回の全面検査は実に8年ぶりとなる。 なお、「食糧」は中国語で“糧食”と言い、米、小麦、大麦、トウモロコシ、大豆などの穀物を指す。 食糧倉庫についての問題提起 検査開始に先立って3月25日に開催された「全国食糧在庫調査作業動員テレビ会議」の席上で、国務院副総理の李克強は、「国有食糧企業の食糧在庫の実情を徹底的に調査せよ。倉庫が有れば必ず出向き、食糧が有れば必ず検査し、帳簿が有れば照合し、調査を徹底せよ」と述べて、食糧倉庫の穀物在庫量に対する国民の疑念に答えることが今回の全面的検査の