フレーミング効果(Framing Effect)とは、同じ意味を持つ情報であっても、焦点の当て方によって、人はまったく別の意思決定を行うという認知バイアスのことである。情報のどこにフレームを当てはめるかによって、意思決定が異なることからフレーミング効果と呼ばれる。このようなバイアスが生じるのは人々が損失回避の傾向があることに起因している。損失に焦点を当てるような選択肢は選択されにくい。 McNeilほかは、被験者の医師を2つのグループにわけ、各グループに手術に関する下記の異なる表現の情報を提示して、ガンの治療を行う際に、手術と放射線治療のどちらを選択するかを実験した。