虐待などの不適切な養育「マルトリートメント※1」を受けた子どもは、一般の同年代の子どもに比べて、オキシトシン※2遺伝子の一部に、化学修飾「DNAメチル化※3」が多くみられました。 DNAメチル化が多いほど、脳注意ネットワーク内の容積の低下、報酬系ネットワーク内の脳活動の低下が見られました。 DNAメチル化は、マルトリートメントを受けていた子どもの中では、特に5-8歳時にマルトリートメントを受けていたことや、身体的虐待を受けていたことにも関係がありました。 マルトリーメント児における後天的なオキシトシン遺伝子の変化に着眼した新しい治療法の開発が期待されます。 福井大学子どものこころの発達研究センター発達支援研究部門の西谷正太特命助教と友田明美教授らの研究グループは、米国・エモリー大学医学部産婦人科学教室のアリーシャ・スミス准教授との共同研究から、マルトリートメント(不適切な養育、虐待など)を
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