25年を経て記者が語る〜日航ジャンボ機墜落事故 深刻な経営不振に陥った日本航空が会社更生法の適用を受け、実質的に国の管理下で再建を目指すことになった。再建の柱となるのは社員1万5000人削減など大幅なリストラだ。今年は、乗客乗員520人が犠牲となったジャンボ機墜落事故から25年。「御巣鷹の尾根」の悲劇は日航の安全対策の原点であり、再建策の中でも「安全」は第一に置かれるべき課題だ。リストラとコスト削減で、機体整備や乗務員訓練などの安全対策が手薄になれば利用者の信頼を回復することはできないだろう。 ジャンボ機墜落をすべての報道機関に先駆けて報じたのは時事通信だった。1985年8月12日午後7時13分、「東京発大阪行きの日航123便がレーダーから消えた」の衝撃的なフラッシュ。このフラッシュから、各報道機関の壮絶な取材が開始された。「御巣鷹の尾根」で何が起きたのか。羽田空港や墜落現場で取材に当た