「『自由な移動の喜び』と『豊かで持続可能な社会』の実現」を環境ビジョンとして掲げる本田技研工業(以下、Honda)は、2015年までに、HSHS(Honda Smart Home System)の開発において車と暮らしのCO2排出量を2000年比で50%低減する技術の商品化を目指している。その実現に向けた取り組みの一環として、ハイブリッド車やEV(電気自動車)といった電動車両に欠かせないバッテリーの各種データを収集〜分析するシステム基盤「バッテリー・トレーサビリティー・システム」をIBMの支援のもとで構築した。すでにこのデータ分析基盤を用いて、2012年7月からグローバル規模でリース販売が開始された「フィットEV」のうち、所有者の許可を得た車両から、車両やバッテリーに関する膨大な各種実測値(ビッグデータ)をリアルタイムに収集〜分析している。得られた分析結果はバッテリー開発だけでなく、今後の