たまには"技研"らしいエントリでも書いてみましょっか。 以前フェルマー=ワイルズの定理について触れましたが(フェルマー=ワイルズの定理 - しまうま技研)、証明に重要な役割を果たした谷山=志村=ヴェイユ予想(現在では谷山=志村定理)について、ウィキペディアでは以下のように記述されています。 谷山・志村定理(または谷山・志村予想)の意味は、「楕円曲線論」と「保型形式論」という異なる二つの分野で用いられる特殊な概念が同種のものである、ということだ。これは、予想が提出された当時では、とても衝撃的なことだった。なぜなら、この二つの分野のそれぞれの概念は、まったく別の概念だと思われていたからだ。 二つの分野の別の概念が同種のものだとすれば、そこには何らかの深遠な真実がひそんでいることになる。それゆえ、この予想は、通常の定理のように一つの分野だけの問題ではなくて、数学における広範な真実を告げる重大な問