フランスのソミュール戦車博物館における展示車両。前照灯部の形状が微妙に異なる初期型Strv.103A 1950年代中頃、スウェーデン軍はそれまでの主力戦車であったセンチュリオンを更新するため、新型戦車の設計案の入札を行った[3]。これに対してランズベルク社、ボルボ社、ボフォース社の共同体は、155 mm 滑腔砲を搭載した重戦車を提案したが、これは、スウェーデン軍が求めていたものに対しては過大で、費用のかかる選択肢だった。1956年には改めてスウェーデンの軍備局から、被弾面積を抑えるために非常に車高の低い設計案が提案された。 この新たな設計案に基づいて新型戦車の設計が進められ、1958年に微妙に異なる2つの試作車両が完成し、1960年にはスウェーデン軍から10台の追加発注がなされた。最終的な試作車両は翌年の1961年に完成し、Strv.103の名称が決定して1967年より量産が開始され、19