ドイツの博物学者アレクサンダー・フンボルトが1800年に南米を探検した際、デンキウナギが泥水から体の上半分を出して電気ショックで馬を倒すのを目撃したとの話は、本当だった可能性が高まった。米バンダービルト大のケネス・カタニア教授が6日までに、実験でデンキウナギの習性を確認した。論文は米科学アカデミー紀要電子版に発表される。 デンキウナギは頭がプラス、尾がマイナスの電極の役割を果たし、危険を感じると高電圧をパルス状に発生させる。 カタニア教授がデンキウナギのいる水槽に電気を通す炭素棒を突っ込み、電圧や電流を測定する実験を行ったところ、デンキウナギは上半分を水面から出し、顎を棒に付けて電気を発した。その結果、全身が水中にある場合に比べ、電気が効率良く棒を流れ、電流、電圧とも大幅に強まった。 1800年は、イタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタが電池を発明した年に当たる。デンキウナギが電