NHK職員有志が「文藝春秋」6月号(5月10日発売)で「前田会長よ、NHKを壊すな」と題したレポートを発表する。2020年1月の就任以来、「スリムで強靭なNHK」をキーワードに前田会長が推し進めてきた改革の弊害を記し、改革の中身を「強権的で杜撰」と批判している。 ◆◆◆ レポート発表の動機について、職員有志は次のように記す。 「NHKとは受信料で成り立つ、国民にとっての共有財産であると信じています。公共放送であるNHKは、決して国のものではなく、職員、前田会長の所有物でもありません。このまま前田会長による身勝手な改革を進めれば、NHKは必ず崩壊します」 職員有志は、30代から50代後半の十数名で、所属は番組制作局、報道局など多岐にわたる。