いよいよ最終工程です。コーヒーを淹れてみましょう。 まずは、この「淹れる」という工程において、美味しいコーヒーを淹れるための基本的条件をお伝えします。 それは「粉をたっぷり使う」ということです。 ペーパードリップの原理は、湯が「重力」の力で移動するエネルギーを使って抽出する、というものです。 重力は必ず垂直方向に働きますから、上下方向の距離が長い方が有利です。(ゆえに三角錐のドリップ器具が特性的に優れています) この距離確保のために粉をたっぷり使いましょう、ということです。 一般的なドリップ系(透過法)器具での一人分の粉の量は10gと言われていますが、円錐形ドリッパーの嚆矢KONO式では12gと設定しています。 気持ち、多めに粉を使うことで味がよくなります。 ここでもう一つ注意点が。 一般的なドリップフィルター(円錐でも船形でも)で、一人分は入れないでください、ということです。 最低二人分