イスラム教徒(ムスリム)が街中を観光しやすいよう、礼拝室などを備えたサロンが昨年12月、札幌市中央区の狸小路商店街にオープンした。東南アジアからの観光客が急増するなか、気軽に立ち寄れる無料休憩所は関心を呼び、周辺のホテルなどから視察も相次いでいる。 開設したのは、海外からの観光客受け入れを手がける旅行会社「ZERO(ゼロ) PLANNING(プランニング)」(札幌市)。英語や中国語、韓国語ができるスタッフが観光案内をするほか、お茶の無料サービスや公衆無線LANもある。年中無休で、営業は午前9時~午後9時。サロン利用は無料で、食事は有料で提供する。 ここ数年、狸小路は外国人観光客に人気で、札幌のツアーコースには大抵組み込まれているという。「沖縄のグループ会社が東南アジアから集客しているが、北海道にも行きたいという客が多く、受け入れ態勢を整えようとサロン開設を決めた」と同社の由利明営業部長。礼