慶応義塾大は27日、2012年度の法学部の入試で大学入試センター試験の利用をやめ、新たな制度を導入すると発表した。地方からの学生向けに地域ブロック枠を設ける。薬学部も同時期からセンター試験の利用を取りやめるため、同大でのセンター利用はなくなる。 法学部はこれまで、法律、政治の両学科で一般入試の募集定員計560人のうち100人をセンター試験を利用して募集してきた。国分良成法学部長は記者会見で「地方の学生を求めて利用していたが、最近は都市部の学生が多くなった」と話した。利用を始めた1990年度入試では、関東・甲信越地方以外の学生がセンター利用入学者の約8割だったが、10年度入試では5割を下回ったという。 代わりに、学科試験を課さないAO入試の中に、全国を6ブロックに分け、学科ごとに各ブロック最大10人ずつ募集する制度を設ける。高校で一定の成績を収めた受験生を、小論文中心の「総合考査」や面接