7日付のブラジル各紙によると、同国サンパウロのビルに入居する現金輸送会社で6日、事務所内の金庫が破られ、中にあった現金1000万レアル(約5億円)が盗まれた。約100メートル離れた民家から事務所の下に向けてトンネルが掘られており、犯人はここを通って会社に侵入したとみられ、警察当局が窃盗事件として調べている。 犯行に及んだのはサッカーの全国リーグ最終日で、人気チームの優勝決定と2部リーグへの降格がかかった試合の最中。ビルの警備員が大きな音を聞いたが、周囲の花火の音と勘違いしたという。 事務所は電源が切られ、監視カメラも作動していなかった。トンネルは1メートル四方の大きさだったという。 民家は数カ月前に借り上げられ、犯人らは家にクリスマスツリーを置くなどして住民を装っていたという。(共同)