南米アルゼンチンの上院は15日、同性婚を認める法案を可決、法案は成立した。保守的なカトリックの影響が強い中南米諸国で、国が法律で同性婚を規定したのは初めて。今後、相続や養子縁組の権利など、異性婚と同等の権利が認められるという。ロイター通信などが報じた。 法案は女性のフェルナンデス大統領と、夫で前大統領のキルチネル下院議員が推進。下院は5月に可決していた。 AP通信によると、カトリック教会などは法案に反発。抗議する約6万人のデモ隊が国会周辺を取り囲んだ。 中南米ではウルグアイなどで同性愛者同士の事実上の婚姻である「シビル・ユニオン(合同生活)」が認められている。メキシコ市では昨年末、同性婚を合法化する改正民法などを公布、今年3月に施行された。(共同)