近頃の大学生はインターネットの文章からコピペして論文を仕上げるからけしからん、こんなことでは学生にまともな思考力が育たない、とどこかの大学教授が嘆いたとか。 コピペの出所を明示しなかったり、論文全体がコピペばかりで構成されていたりするのは問題だが、コピペ自体は引用の一手段でしかない。図書館の資料から引用しようが、ネットからコピペしようが同じことだろう。 昔、司馬遼太郎が小説を書き始めたら神保町の古本屋街から関連書籍がごっそり無くなったという伝説がある。司馬が神保町の資料を買いあさるのも、グーグルやヤフー検索でネットの海から資料をかき集めるのも基本的に同じことだ。問われるのは情報の取捨選択と分析力であり、万年筆で原稿用紙に引き写しても、ネットからテキストエディタにコピペしても、引用であることに違いはない。 ネットなど触ったこともないという強者もいるようだが、個人的にはネットで検索しないと調べ