尖閣諸島問題は日中関係に大きな影を投げかけているが、このことを台湾出身の評論家・金美齢さんはどう見ているのだろうか? これまで東アジアにおける中国との闘いの最前線は台湾でした。状況が一変したのは、2008年の国民党政権の誕生です。いずれ中国は台湾を飲み込み、主戦場が日本に移ることを悟った私は、第二の祖国である日本を守るため台湾国籍を捨て日本人になりました。 中国は譲歩すれば必ずつけ込んでくる国であることを、私はこれまで何度も指摘してきました。もう一度言います。中国は尖閣諸島を取りにきたのです。 中国に向かって日本の考えを発信しても意味はありません。彼らは隣人の話に聞く耳を持たず、自分の都合しか頭にないからです。一歩譲れば二歩攻め込んでくる国であることを忘れてはなりません。 私は中国にものいうつもりはありません。日本政府、および日本人にいいたいのです。阿吽の呼吸で物事を進めるという美徳を持つ