前回は、日本のゲーム研究の現状を知るために、日本デジタルゲーム学会が刊行している学術雑誌『デジタルゲーム学研究』を読んでみて、その内容を紹介しました。 その結果、この雑誌ではゲーム自体の研究よりはゲーム開発状況の報告が多いことや、 近年になって発表される論文がどんどん減ってきていることがわかり、ゲーム研究の集成としては不満が残るものだと感じたのですが、 どうも調べているうちに、この学会では論文に比べて研究発表の数がかなり多く、そこでは活発に研究が行われていることがわかってきました。 そこで今回は、日本デジタルゲーム学会が開催した研究発表大会の内容を見て、 ゲーム研究の現状についてさらなる調査を行ってみました。 結果として、「ゲーム研究という分野には、こういうものがあるんだ」ということが簡単にわかるガイドになったのではないかと思います。 コンテンツ目次 概要と調査対象 今回の調査では、日本デ