「自分が出したメールが相手に届かない」「行方不明になったみたいだ」──。そんな事例が目につくようになってきた。メールは、遅延はあっても“ほぼ間違いなく”届くものと考えているユーザーにとっては看過できない問題だ。 米Microsoft Researchの研究者が10月に発表した論文によると、送信されたメールの0.71~1.02%が「ただ消えて無くなる」としており、その主な原因がSMTPサーバーにおけるスパムフィルターにあると指摘している。 一般にスパム対策には、スパムを出させないようにする方法と、スパムを受け取らないようにする方法の2通りがある。前者の代表的な方法がOutbound Port25 Blocking(OP25B)やドメイン認証であり、後者の代表的な方法がフィルタリングである。 メールソフトのスパムフィルタリング機能やISPが提供しているスパムフィルタリングサービスなどの利用者な