ソフトバンクモバイルは29日、光回線並みの高速無線通信サービス「AXGP」(サービス名、ソフトバンク4G)を来年2月から開始すると発表した。同社はスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の独占販売を原動力に契約を増やしてきたが、KDDI(au)からも発売の見通しになり優位は崩れた。高速通信を新たなセールスポイントに据える戦略だが、当面はデータ通信専用端末向けで、スマートフォンでの利用には時間がかかりそうだ。 AXGPはソフトバンク傘下のウィルコムが開発した次世代PHS技術を利用。毎秒110メガビットはNTTドコモや、KDDIが提供する無線高速通信サービスをしのぐ。来年2月にまず、パソコンなどを無線LAN接続してネット利用できるルーターを発売する。孫正義社長はこの日の会見で、「手元の端末に全ての情報があるかのように(ネットと)やり取りできる高速無線通信の時代が来た」と