今月17日(土)に映画が公開された、吉田修一の「怒り」を読みました。小説でははっきり描写されていなかった 「山神がなぜ、殺人事件を起こしたのか?」 「彼が犯行現場に書き記した怒りの文字の意味は?」 などの考察も交えながら感想を書きたいと思います。 *ネタバレしています。未読の方はご注意ください。 読み終わった直後の感想 山神一也とは何者なのか? なぜ、殺人を犯したのか? 「大切な人を信じきれるのか」というテーマについて、おおいに文句がある 千葉編に萌えた 読み終わった直後の感想 「怒り」は犯人探しの物語ではなく、真のテーマは「自分の大切な人を信じきれるか? 人を信じるとはどういうことなのか?」というものではないか、という意見を各所で見ました。物語を読み終えると、恐らくそうなのではないかと思います。三人の中で誰が山神なのかは、早い段階で想像がつきますし。 自分はこのテーマにそれほど興味がわき