診療報酬改正でスケープゴートに、再入院もままならない脳卒中後遺症患者の苦難 - 08/11/12 | 17:30 血栓溶解剤(t‐PA)使用への高額の加算創設など、2008年度の診療報酬改定では、脳卒中患者の早期治療、早期回復を強力に後押しする仕組みが盛りこまれた。反面、脳卒中の後遺症で長期の入院生活を続けている患者や体調の悪化で急に再入院が必要になった患者には、今までと同様の入院の機会が保障されなくなった。 東京都足立区の柳原リハビリテーション病院(藤井博之院長、総病床数100床)。同病院3階の「障害者病棟」(40床)には、介護する人がいないために自宅に戻れない脳卒中の後遺症患者や、在宅生活で機能が低下した患者が多く入院している。ところが、今回の診療報酬改定で、そうした患者が同病棟の報酬算定対象者から10月1日付で外された。これにより同病院は報酬算定を断念。病院の収入が月に550万円も