1979年にテレビ放送された『機動戦士ガンダム』から35年――生みの親である富野由悠季監督が"脱ガンダム"を掲げた最新作『ガンダム Gのレコンギスタ』。8月23日~9月5日の2週間限定で現在イベント上映されている『特別限定版』を経て、10月からはいよいよ地上波(MBSほかアニメイズム枠)での放送がスタートする。 今を読み、次を考える力――富野由悠季監督は多才の人だが、中でも一番の才能がこれだといえる。独特の台詞回しや演出などはそこから出てくる"飾り"のようなもので、実のところ誰も真似できないのがここである。それを改めて示した前編では、テーマや想いはもちろん、震災、原発、軌道エレベーター、果てはAKB48やももクロまでを『G-レコ』の名の下に語り、鋭く時代を見通すその目に映った"芸能"という切り口によって"脱ガンダム"に繋がったことが明かされた。そして、続く今回の後編では、地球規模の問題であ