北海道教職員組合(北教組)の本部や幹部宅が、政治資金規正法違反(企業・団体献金の禁止)容疑で札幌地検の家宅捜索を受けた。昨年8月の衆院選で民主党の小林千代美衆院議員の陣営に北教組の裏金から約1600万円が資金提供され、選挙費用に使われた疑いがある。 教職員組合は選挙の集票・集金組織なのか。組合ぐるみで特定候補を応援し、多額の資金を投じていた違法行為にあきれる。ほかの候補者に対しても同様の違法行為がなかったかを含め、徹底した捜査のメスを入れてもらいたい。 北教組は日本教職員組合(日教組)傘下の組合で組織率は約34%だが、過激な運動姿勢で知られてきた。一昨年には勤務評価を取り入れた昇給制度に反対した大規模な違法ストライキを行い、教職員の3分の1が処分される問題が起きている。 教育公務員特例法や公職選挙法で、教職員の政治活動、選挙運動は禁じられている。今回の規正法違反容疑には、「プロ専従」と呼ば