治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 「長時間労働」について議論をすると、よく出てくるテーマとして日本のサービス産業の生産性の低さの議論があります。生産性が低いので、同じ収益を得ようとするための労働量が多いわけです。それは通常は長時間労働になります(外国のサービスとの競争性が相対的に低い産業では人を手厚く配することで対応している所もあります。)。 これはモノづくりの街に住む者としては、とても気になります。モノづくり産業は極限まで効率化を追求しているのを地元で実感しています。一方でサービスについては、「サービス貿易」という言葉がある通り、どんどん国際化が進んできていますが、それでも日常生活に絡むかなりの部分は地産地消である事が多いです(この表現が良いかどうかは分かりませんが)
前回に続き、遺伝子組換え(以下GM)作物の栽培を切望されている北海道の農業生産者のお話を聞き書きの形でご報告します。 今回はビート(テンサイ)を栽培されている小野寺靖さん(北見市)のお話で、前回の宮井能雅さん(長沼町)と同じく、GMの特定除草剤耐性品種を導入できたらどのようなメリットがあるのかということについて、労働時間、労働の質、コスト、収益など試算を示してお話しされました。 北見市常呂町で、テンサイを32%、馬鈴薯32%、小麦28%、野菜にんにく8%を3年輪作して連作障害を避けるようにして栽培しています。 また、テンサイは「政府管掌作物」で凶作でも補償されるようになっていて、あまり儲かりませんが安定収入になります。 テンサイは日本では北海道でしか作っていなくて、ホウレンソウのような葉でカブのような根をもつアカザ科の植物です。サトウキビとならび砂糖の主要原料で、日本国内で栽培されている甘
アジア・フランス・ドイツ・インド・イタリア・スペイン・イギリス・アメリカの各地のホテルについて、190カ国・2000万件のクチコミ情報を誇る世界最大級の旅行クチコミサイト「トリップアドバイザー」が「世界各地の最も汚いホテルトップ10」を発表しています。トリップアドバイザーのクチコミ情報をもとにしており、実際にかなりすさまじい状態になった証拠写真などもあるため、あらゆる意味ですごいランキングになっています。 これから自分が泊まる予定のホテル名がないかどうか、あるいは泊まったホテルが入っていないかどうか見てみるといろいろと考えさせられるかも。 世界各地の最も汚いホテルトップ10は以下から。 2009年 最も汚いホテル トップ10 http://www.tripadvisor.jp/DirtyHotels 例えばアジアの最も汚いホテル第1位の「ファースト ホテル バンコク」の場合、 到着してロビ
あまり知られていないが、通販の利用者にとっては他人事ではない規制が進められている。金融庁が、荷物を受け取って代金を払う「代引き」を規制しようとしているのだ。その理由が驚きだ。代引きが為替取引だからというのである。 犯罪収益移転防止法では、マネーロンダリングを防ぐために為替取引の際に本人確認を義務づけている。今度、これまで銀行に限定されていた為替取引を一般の電子商取引業者に開放するにあたって、金融庁は宅配業者も「金融業者」とみなして、10万円超の荷物は本人確認や委任状がなければ、家族でも代引きで受け取れないことにしようというのだ。当然、ネット通販業者やコンビには大反対だが、為替って外国との貿易の話じゃなかったの? 違うのだ。そもそも日本の法律には「為替取引」の定義がなく、2001年の最高裁判例では「隔地間で直接現金を輸送せずに資金を移動する」ことと定義されている。なるほど、これだと確かに
急速なドル安で、きょうの為替レートは1ドル=94円だが、洋書業界では20年前のレートが横行している。先日、Amazon.co.jpでVivesの新しい本を買おうとしたら7899円もするので、Amazon.comで調べたら46.8ドルだ。1ドル=168円はあまりにもひどいので、海外発注した。 一括検索で比較すると、紀伊国屋でも7582円。最悪なのは楽天の15600円で、定価(65ドル)と比べても1ドル=240円というプラザ合意前のレートだ。公平のためにいうと、brick & mortarの本屋もひどい。この前、丸善でうっかりMinskyの本を買ったら4129円。定価(24.95ドル)で計算しても1ドル=165円だ。 急速に為替が動いているので、ただちに値下げするのはむずかしいだろうが、為替レートだけで70%以上も利益を取るのは暴利である。円高のメリットが消費者に還元されない背景には、こう
8月頃からいつも利用しているコンビニに、おばさん店員が入った。朝、いつもそこで煙草とコーヒーを買う。 マールボロを下さい、というと、いつも、3歳児に問い返すように「うん?」と聞き返す。 「うん?」 客に向かっていう態度かよ、それが。 あんまり社会にも出ないまま結婚して家庭に入って、子供も少し大きくなったからアルバイトして家計を助けてる、みたいな感じの人なんだろうな。 うんざりしながらも、 「タバコのマールボロをください」 ともう一度言う。 それが毎朝続く。 タバコを入れたケースの前にたってうろうろ。 「何番?」 と聞く。「78番」と答える。それもまたいつものこと。 自分としてはずいぶん我慢していたつもりだが、あちらは「なじみのお客さんと触れ合っているあたし」くらいに思っていたのかもな。 ある朝、ついに俺は言った。 「うん?って問い返すの不愉快だからやめてください。今まで指摘されたことがない
著作権法を廃止しろ、というのはいささかシャレがきつすぎたようで、まじめなコメントやTBがたくさんきた。かなりこみいった話だから、記事で補足しておこう。 記事の全体を読めばわかるように、私は「音楽ファイルをすべてタダにすべきだ」と言っているわけではない。著作権で守らなくても、情報から利益を上げる方法はいくらでもある、といっているだけだ。たとえば「宅配便」というビジネスモデルには特許がないが、ヤマト運輸は高い利益を上げている。先行者利益や規模の利益や補完的技術などによって複製可能な情報から利益を上げることができる、というのがBoldrin-Levineの主張だ。 たしかにCDがコピーフリーになると、マドンナのような大作のコストを回収することは困難になるだろう。しかし彼女の場合は、ステージまで含めた権利をプロデューサーにすべて売り、1億ドル以上の報酬を得ているので、彼らが作品をどう処分しよう
なるべく広い範囲の個人に適用できて、最も簡単なマネー運用法とはどのようなものだろうか、というようなことを最近考える機会があった(単行本の企画書を書いたので)。 投資理論から風呂敷を広げるのは気が引けるが、投資の本では、リスクとリターン、有効フロンティアと説明が進み、リスク資産の有効フロンティアと資金の借り入れ・運用が自由に出来る場合に、最も効用の高いポートフォリオが一つだけ選択されて(要はリスク当たりの超過リターンが最大になるポートフォリオだ)、リスクをたくさん取る人も取らない人も、このポートフォリオとリスクフリー資産の組み合わせ(レバレッジを利かせることもあり得る)を持てばよい、といった順番で話が進む。この後、市場の均衡からCAPMと進むと、急に現実感が乏しくなって、論理は大丈夫でも、市場を説明する理論としては「使い物にならない」と感じるようになるが、リスク資産のポートフォリオが一つ定ま
プリンタの使用ずみインクカートリッジを里帰りさせるプロジェクトが先月から始まった。プリンタ・メーカー6社が郵便局に使用ずみカートリッジの回収箱を置き、それを分別して各社に返送し、リサイクルする。「ライバル企業が手を取り合い、環境問題に取り組む」ことをアピールするのがねらいだという。 しかし武田邦彦氏もいうように、プラスチックを分別・再成形するリサイクルは、資源の浪費である。それより効率的なのは、カートリッジの再利用、つまりインクを詰め替えることだ。環境にやさしいプリンタ・メーカーは、当然こういうビジネスを推奨しているのかと思ったら、エプソンもキヤノンも再生カートリッジのメーカーを訴え、エプソンは敗訴、キヤノンは勝訴した。細かい法的な争点には立ち入らないが、「法と経済学」の観点からみると、再生品を違法とする判決は反競争的であり、資源の浪費をまねく。 先日、私のプリンタのインク(キヤノンB
無料版のメルマガを自分でも登録してみて、やっとどんなものが届くのか解りました。発行者宛に届くものと全く違います。 広告は昨日ので言うと、一番上のオリックスVIPロ~ンと、一番下の「語学のアルク」、これがワンクリック20円の広告ということになります。ちなみにその上の「有料版おまけ」、との間に挟む広告は自著本を含めて私が自分で選んでいます。面白そうなものに関しては、私個人のコメントも付けています。直に飽きますから(~_~;)。 それで、今はこの広告が上下2箇所入っているわけですが、最大で、三箇所に挿入出来るようです。単純計算してみたんですけれど、たとえばメールアドレスを百件取得して、それでせっせとクリックしまくったとしたら、60円×の100回=6千円? の稼ぎになる。実際にはたぶんIPアドレスとかも覗いているだろうから、そんな上手い話は無いわけですが、アメリカでは、その手の詐欺が問題になってい
日経ビジネスオンラインに後藤田正純氏の「規制緩和論者はもう、かなり少数派」というインタビュー記事が載っています。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080205/146477/ このうち、 >市場経済を否定するつもりは毛頭無い。しかし、行き過ぎた市場経済、市場の暴走は抑えられるべきだ。今の日本で手っ取り早い景気対策は、公正取引委員会が不公正取引をもっと厳格に審査して、廉価販売などの流通を規制することだ。 廉価販売を規制すれば、ものの値段は上がる。これは一時的には、消費者に不利かもしれない。しかし、消費者が安いものを買うのは、家計が苦しいから。家計が苦しいのは、中小企業が大企業からダンピングさせられたり、過当競争で会社の業績が落ち込み、人件費を削られるから。家計が苦しいから、安くしないと売れない。こうしたデフレスパイラルに陥ったま
読売の記事で、「24時間勤務 最高で月20日…産科医」というのが載っています。 http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_08020809.cfm >「このままでは死んでしまう」。茨城県北部にある日立総合病院の産婦人科主任医長、山田学さん(42)は、そう思い詰めた時期がある。 同病院は、地域の中核的な病院だが、産婦人科の常勤医8人のうち5人が、昨年3月で辞めた。補充は3人だけ。 しわ寄せは責任者である山田さんに来た。月に分娩(ぶんべん)100件、手術を50件こなした。時間帯を選ばず出産や手術を行う産婦人科には当直があるが、翌日も夜まで帰れない。6時間に及ぶ難手術を終えて帰宅しても夜中に呼び出しを受ける。自宅では枕元に着替えを置いて寝る日々。手術中に胸が苦しくなったこともあった。 この3月、さらに30歳代の男性医師が病院を去る。人員の補充ができなければ、過酷な勤
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