毎年アメリカユタ州で開催されるインディペンデント映画の祭典「サンダンス映画祭」にて、日本人映画女優、菊池凜子が主演した『クミコ、ザ・トレジャーハンター』が初めて公開された。同映画は、美しい映像構成や、菊池の卓越した演技で、各種レビューで高く評価されている。 その内容は、日本での生活に鬱屈としていた日本人女性が、ふとしたきっかけで、映画『ファーゴ』(コーエン兄弟監督)の一場面を現実に起きたことと信じ込んでしまい、米国ノース・ダコタ州をさまよった挙句に死んでしまう、というもの。 現実離れしている感もあるあらすじだが、実は、この物語は実際に起こった話、そしてそこから海外で独り歩きした都市伝説を基にしたものである。 【英語圏を中心に広まった、ある日本人女性にまつわる都市伝説】 2001年、コニシタカコさんという東京在住の女性が、前述の映画の舞台の街、ノース・ダコタ州ファーゴから60キロ東に位置する